弊社本社工場および札幌工場の従業員2名が「令和7年度文部科学大臣表彰 創意工夫功労者賞」を受賞しました。
本賞は「優れた創意工夫により職域における技術の改善向上に貢献した者」を対象とした名誉ある賞です。
平成27年度の初受賞以来、10度目の受賞となり、三重県および北海道の両拠点からの同時受賞は今回が初となります。受賞者名ならびに対象となった業績は以下のとおりです。
受賞者:石原 知樹
受賞者:小山 裕輝
業績名:溶接作業を効率化するワーククランプ方法の考案
考案者:石原 知樹
溶接ロボットで複数のワーク(部材)を溶接する際、ワークを位置決めし、溶接治具への固定を行う必要があります。
従来の方法では、ワークの位置決め用のピンを抜き差しする手間が都度発生し、また溶接治具の固定金具が溶接ロボット先端に干渉してしまうという問題がありました。
この問題を解決するため、ピンと固定金具が連動する機構により間接的にワークを押さえる溶接治具を考案しました。
位置決めピンと固定金具を連動させることで、ハンドル操作ひとつでワークの位置決めと治具への固定を同時に行うことが可能です。
この治工具の導入によって、溶接ロボットが固定金具に干渉することが無くなり、ワークの位置決めと固定にかかる作業時間を削減することが出来ました。
業績名:重量物ワークの反転治具の考案
考案者:小山 裕輝
除雪作業機における投雪機構の部品(ブロワ)は、表裏両面にそれぞれ異なる部品を溶接する必要があります。
従来の方法では、表面を溶接した後、裏面を上に向ける反転作業と、溶接作業場までの運搬作業を人力で行う必要があり、作業効率および安全衛生上の課題となっていました。
この問題を解決するため、ブロワをクレーンで吊り上げた状態のまま反転できる「反転治具」を考案しました。「反転治具」はコの字形のクレーン吊り金具で、ブロワを地面と水平に吊り上げられる構造となっており、吊り金具の両端に回転軸を設けることで、ブロワを上下方向に回転させることが可能です。
この治工具の導入によって、人力による反転・運搬作業の削減と安全衛生水準の向上を実現しました。文部科学大臣表彰 創意工夫功労者賞の詳細については、下記ホームページをご参照ください。
文部科学省ホームページ https://www.mext.go.jp/