長期経営計画 Offensive120

タカキタは、自然資源や地球が持つ豊かな恵みを、すべての人々に届ける使命を果たすために、革新的な技術と製品の開発に取り組んできました。
この取り組みをさらに進化させるために私たちは「長期経営計画 Offensive120」を策定し、現在その実現に向けた変革を推進しております。

「Offensive120」について

「Offensive120」は、2033年3月期に迎える創業120周年を見据えた10年計画(2023〜2032年度)の名称です。
この計画は、2032年度におけるタカキタのあるべき姿を実現するため、企業理念である「Takakita Philosophy」を起点として策定した長期経営計画です。
国内農機事業をコア事業としながら、海外市場への展開、製品開発力の強化、生産体制の高度化、資本効率を意識した経営管理を通じて、持続的な成長と企業価値の向上を目指します。

Takakita Philosophy 企業理念

「Takakita Philosophy」は、スローガンである「豊かな未来への道をつくる」「恵み豊かな大地を守る」と、パーパスである「未来をつくるイノベーションで、地球からの恵みをすべての人に届ける」から構成されています。
私たちは、この理念をすべての事業活動の起点とし、農業を通じた社会課題の解決に取り組んでまいります。

スローガン
「豊かな未来への道をつくる」 「恵み豊かな大地を守る」

パーパス(存在意義)
未来をつくるイノベーションで、地球からの恵みをすべての人に届ける

「Offensive120」策定の背景

近年、社会や経済、地球環境は大きく変化し、多くの問題が顕在化しています。
環境問題への対応、食料自給率の向上、持続可能な農業基盤の構築など、農業機械業界に関わる当社の社会的使命は、これまで以上に重要性を増しています。
このような環境下で、タカキタのあるべき姿を実現し、これらの課題に取り組むために「Offensive120」を策定しました。


ビジョン(あるべき姿)
【貢献】社会の課題を独自の価値観による製品提案で解決する
社会が直面する課題を解決するために、独自の価値観を基にした製品提案を行います。持続可能な社会の実現に向けた貢献を果たし、より良い未来を創造します。
【信頼】製品開発でグローバルニッチ市場のニーズに応える
世界に通用する品質・コスト・納期を実現し、ブランドの浸透を図り、各国・地域が抱える農業の課題解決に貢献します。
【CS】お客様の「期待」を超える製品・サービスを提供する
生産現場のニーズを汲み取り、新機軸の製品・ソリューション提案を実施し、持続可能な農業の実現に貢献します。

計画の全体像 3フェーズ構成

「Offensive120」は10年間を3つのフェーズに分けて推進します。
第1フェーズ(第1期中期事業計画:2023〜2025年度)が終了し、2026年度より第2フェーズ(第2期中期事業計画:2026~2028年度)がスタートしました。

第1フェーズ
2023〜2025年度
第2フェーズ
2026〜2028年度
第3フェーズ
2029〜2032年度
長期経営計画
Offensive120
基盤確立期
(終了)
構造改革・V字回復期
持続的成長期
2032年度
目標達成

第1フェーズの総括(2023〜2025年度)

第1フェーズでは、初年度において主力製品の販売伸長や価格改定効果等により、過去最高水準の営業利益を達成するなど、一定の成果を上げることができました。
一方で、その後は畜産・酪農分野を取り巻く生産コストの高止まり、海外市場の変動、資材価格や人件費の上昇など、事業環境が大きく変化しました。その結果、第1フェーズ全体としては、当初掲げた目標に対して未達となった項目もありました。
この3年間を通じて、当社の強みが成果につながる場面があった一方で、その成果を安定的・持続的に再現するためには、克服すべき課題も明確になりました。
具体的には、特定市場・特定分野への依存、製品開発や生産プロセスにおけるスピード・効率性、海外市場開拓の推進体制、収益性向上に向けた原価・価格対応力などが、次の成長に向けた重要なテーマであると認識しております。

第2フェーズの方針(2026〜2028年度)

第2フェーズでは、第1フェーズで明らかになった課題を具体的な行動に転換し、次のスローガンのもと事業基盤の再構築を進めます。

『変革スピードを加速し 確かな成長軌道へ Offensive120』

第1フェーズの経験と教訓を踏まえ、V字回復と持続的成長に向けた収益構造改革と成長施策を着実に進めてまいります。
第3フェーズ(2029〜2032年度)では、構築した基盤をもとに価値創造と持続的成長を実現し、長期目標の達成を目指します。

ビジョン実現に向けた経営戦略:第2期 重点施策

第2フェーズでは、国内農機事業、海外事業、製造・軸受事業の3つを重点領域とし、収益構造改革と成長施策を一体で推進します。

事業領域
第2フェーズ(2026〜2028)の方向性
国内農機事業
畜産・酪農分野で培ってきた技術・製品力をさらに磨くとともに、畑作・果樹・水田市場など、省力化・効率化ニーズの高い分野への展開を進めます。また、スマート農業への対応や高収益機種への販売シフトを推進し、外部環境の変化に左右されにくい収益基盤の構築を目指します。
海外事業
韓国・欧州など既存市場の深耕に加え、米国・豪州など将来の柱となる市場の育成に取り組みます。さらに、中長期的には東南アジア等への展開も視野に入れ、特定地域に依存しない多角的な市場展開を進め、グローバルニッチブランドとしての存在感を高めてまいります。
製造・軸受事業
本社工場・札幌工場の連携を強化し、全体最適の視点から生産体制の高度化を進めます。溶接ロボット、AGV、CAD/CAMなどの活用により、脱属人化・自動化・省力化を推進し、生産性と品質のさらなる向上を図ります。軸受事業においても、長年培ってきた加工技術と信頼関係を基盤に、取引基盤の多様化と収益性の向上を進めてまいります。

第3フェーズでは、第2フェーズで再構築した事業基盤をもとに、スマート農業・電動化技術の本格展開、海外市場でのブランド確立、高効率な生産体制の定着を進め、2032年度の長期目標達成を目指します。

経営目標と資本政策

「Offensive120」の実現に向け、収益構造改革と成長施策を着実に進めることで、以下の数値目標の達成を目指します。

項目
第2フェーズの方向性
(2028年度)
長期目標
(2032年度)
売上成長
国内農機事業の収益基盤強化、海外事業の再成長により売上回復を図る
2032年度
売上高100億円
海外展開
既存市場の深耕と新市場の育成を進める
海外売上高20億円
収益性
原価低減、価格対応力、生産性向上により営業利益率の改善を図る
ROE・ROIC 10%
株主還元
安定配当を基本に、配当性向30%以上を目安とする
持続的な利益還元

資本コストを意識した経営管理を推進し、在庫・キャッシュフロー管理の強化、成長投資と株主還元の両立に取り組んでまいります。

代表取締役社長メッセージ

長期経営計画「Offensive120」の第2フェーズがスタートします。
第1フェーズを振り返りますと、急激な環境変化の影響もあり、掲げた目標に対して未達となった部分もありました。外部環境だけでなく、自らの変革スピードにおいても改善すべき点があったと真摯に受け止めています。
課題が明確になった今、求められているのはこれを具体的な行動に変えていく実行力です。
第2期中期事業計画の3年間で確かな成長軌道への回帰を果たし、2032年度に向けた長期目標の達成を目指し、全力で取り組んでまいります。
代表取締役社長 藤澤 龍也


注記
※Offensive120:2033年3月期に迎える創業120周年を見据えた長期経営計画(2023〜2032年度)の名称です。
※本ページに記載の業績予想・将来見通しに関する記述は、当社が現在入手している情報および合理的と判断する前提に基づいており、実際の業績は様々な要因により大きく異なる可能性があります。
※2026年4月更新(2026年3月期決算を反映)